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ダイナSキット取り付け

(Equipment of "DYNA S" ignition kit)


15.12.24(水)(天候:晴れ)

11月末にプラグ・ホール修正を行い、試行錯誤の末にようやく「好調になるか?」と思われた我がベベルですが・・・安心したのも束の間、またもや不調に突入しました・・・セッティングが「濃すぎる」ような症状を呈しており、例によって点火系のトラブルである疑いが濃厚です。
まずはフロント側のスパークが「弱々し」かったんですが、これはフロント側コンタクト・ブレーカーの台座変形による接触不良と思われ、修正後に多少改善されたようです・・・しかし、エンジンの回転はやや重々しく、キャブの方も少し「濃すぎるのでは?」と思わせる状況でした。
キャブ・セッティングを繰り返し、概ね「こんなところだろう」と思われるセッティングが出る頃に点火系の不具合(接触不良)が再発するという、絵に描いたような「堂々巡り」で時間を潰し、これは本気で点火系の改善を図らないといけないなぁ・・・と思っていた矢先の12月16日、朝のベベル通勤で「最も不調だったとき」と同様の「アフター・ファイア多発状態」となりました・・・これは間違いなく一気筒死んだみたいです。

職場で調べてみると、これまで異常が発生していたフロント側は「問題なく」、リア側がおかしいようです・・・となると、接触不良の線は薄く、もしやと思って前後の「ポイント・コンデンサー」を入れ替えてみたら・・・やはりリア側のコンデンサーが死んでました。
ちなみにこの「コンデンサー」は、9月末に交換したばかりです・・・コンデンサーが死んだ原因についてはよく判りませんが、おそらくショートによる焼損でしょう・・・まぁ原因が配線であれば、コイルとポイント・アセンブリ間の配線を引き直せば解決できそうですが・・・これで「治る」という保証はどこにもありません・・・何せコンデンサーもコンタクト・ブレーカーも1個5000円程度、これらが頻繁に切れていたら洒落になりませんので、やはり抜本的な対策を行った方がよさそうです。

というわけで、点火系パーツの物色を始めたところ、かなり長期間に渡ってオークションに出品されている「ラウンド用ダイナSイグニッション・キット」があったことを思い出しました。
正直な話、通常の通販価格よりも少し安いだけではありましたが、まぁこの程度なら納得できるところでしょう・・・オークション等にこの手のパーツが頻繁に出るとは思えない(あまり需要があるとは思えませんし・・・)ので、これを入手して取り付けてみることにしました。

写真上左が入手した「ダイナS」です・・・部品点数も実に少なく(何と2点)「これでホントに大丈夫か?」と心配になりますが(笑)、ポイント全盛の時代からのレース用部品ということで、長い実績があるそうです・・・まぁここはそれを信用しましょう。 ちなみに英文2枚の簡単な解説書と、それよりも簡単な1枚の和文解説書が添付されていますが・・・この「お手軽さ」が更に不安を煽ります(笑)。

ダイナSキットの本体からは3本の線が出てますが、何故か平端子になっていますので、まずはこれをギボシ端子に変更します(上中)・・・こちらの方が、脱着等の際に便利です。

さてさて、キットを取り付けるためには「ポイント・ベース」を取り外さなければなりません・・・例によって手元を広くするためにフロント・バンクのキャブを取り外してポイント・カバーを外します(上右)。 それからポイントに接続されているギボシ端子及びコンデンサーを取り外して、ポイント・ベースを固定している2本のヘキサゴン・ボルトを外せば、ポイント・ベースが取り外せます(下左)。

次にポイント・カムに「マグネット・キャップ」を被せて固定するんですが・・・説明書には「カムのV字に合わせて取り付ける」とか書いてありますが、どこがV字なのかよく判りません(笑)・・・カムは扇形になってますので、多分一番低いところに合わせるんだろうと推測してキャップを取り付けます(上中)・・・このキャップは少し固いので、ゴム・ハンマーで打ち込んだ後、付属している小さな「イモネジ」で2カ所を固定します。 なお、キャップの「嵌め口」はカムに合わせた形状ではなく「円形」です。

ダイナSのベースの方はポイント・ベースと同様に長穴が掘ってあります・・・どうせ後で点火タイミングを調整しなければなりませんので、とりあえず適当な位置に取り付けます(上右)。 ちなみに点火は、マグネット・キャップに取り付けられた「円形」のマグネットが、2カ所のピックアップ・ユニットを通過することによって行われる無接点方式です(マグネットは2カ所のイモネジの反対側にあります)。

本体から出ている3本の線は、白=フロント・バンク、黒=リア・バンク、そして赤=イグニッションに接続されます(上左)・・・白と黒の線は、これまでポイントに繋がっていたのと同じラインですが(上中)、「赤」については新たに配線を引く必要があります。
説明書では「イグニッション・キーをオンにしたときに通電されるラインに赤を接続する」となっています・・・さてさて、どこから取ろうか?・・・以前、キー・シリンダー清掃を行ったときにも書いてますが、キー・シリンダー裏にはキーをオンにしたときに導通される端子が3つあります・・・せっかくですからこれを使うことにしました(上右)。 もちろん、このラインは既存ではありませんので、新たに線材を使って作る必要があります。

全ての配線の接続が終了したら、点火タイミングの調整を行います・・・調整する側(フロントかリアか)の配線とアース間にタイミング・ライトを接続し、点火タイミング(圧縮上死点前10度)でライトが点灯すればOKです・・・まぁラウンドの場合、エンジンを始動して点火タイミングを調整するようにはなっていませんので、通電が判ればタイミング・ライトでなくても構いません・・・私の場合は「検電器」を使用しました(通電するとランプが点灯するとともにブザーが鳴ります)。

正しく装着されていれば調整はすぐに終わりますが・・・結論から言うと、点火タイミングは「無茶苦茶」でした・・・ベースの方は、取り付け長穴の位置がありますので、大きく動かすことはできず微調整を行うのみです・・・ということは、マグネット・キャップの方をずらして取り付ける必要があります。 実は「説明書」は、各種(車種別に分かれている)ダイナSキットの全てをたったの2枚で網羅するという、非常に大らかな内容となってます(笑)・・・で、他車種用のキットのところを見ると「円形マグネットの位置をカム・ヒールに合わせる」と書いてます(ついでに「ラウンド用は除く」とも書いてますが、こちらは見なかったことにしましょう)。

ここで、コンタクト・ブレーカー(上左)とピックアップ・ユニット(上右)の位置を見比べてみると・・・概ね180度回転した位置になってます。 ポイント・カムは反時計回りに回転し、ポイント点火ではコンタクトブレーカーが「開いた瞬間」に点火しますので・・・総合して考えると、どうやら最初のカム山(閉じる方)と円形マグネットの位置が同じでなければならないようです・・・まぁ確かに、通常のカムであれば「V字の中央」は最も中心から遠い位置なんですが・・・私のような「素直な人間」だと、見た目通りに解釈してしまいますから、書き方を一考していただきたいところです(笑)。
マグネット・キャップの位置を再度調整し、最後にベース側で微調整を行います・・・無接点方式ですと、一度調整したら基本的にメンテナンス・フリーですから、正確に調整しましょう。

取り付け完了後、とりあえずプラグのスパークを確認してみました・・・ポイント点火と比べると、かなり強いスパークが飛んでいました。 スパークの強さは、実際のところ「5割増(当社比)」という感じで、これはかなり期待できそうです(笑)・・・取り付けにはそれほど時間はかかりませんが、点火タイミング調整にかなり時間がかかってしまったため、全作業時間は実質4時間というところでした。

後日談: 本来であれば、ここで「エンジン始動による確認」を行うところですが・・・日記にも書いてある通り、12月16日にコンデンサー故障と併せて、ヘリサート加工を行ってもらったプラグ穴の「吹き抜け」が発生したために、まだ確認ができていません。 職場で発生したトラブルであるため「にっちもさっちも」行かなくなり、バイク屋さんにピックアップをお願いして自宅まで運んでもらったのが12月18日・・・で、このダイナSキット取り付けに合わせて「またもや」ヘッドを取り外して、12月26日にバイク屋さんに持ち込みました。
・・・というわけで、最終確認はヘッド修理の「完了待ち」となっています・・・

後日談2: ヘッド修理完了後の「状況」については、「各種節電計画」に記載しています。
とりあえず、ダイナSの説明書に書かれていることをまとめてみましたので、もし「取り付けを考えている」という方がいらっしゃれば、ご参考までに・・・


ダイナS説明書







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