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スピード・メーター・ギア修理

(Speedometer gear repair)


15.5.18(日)(天候:曇り)

5月10〜11日に行われました、「第4回絶版旧車の世界オフ会ツーリング」の帰り、最後の最後でスピード・メーターがとんと動かなくなり、「ワイヤー切れか?はたまたメーター本体か?」と考えつつ帰宅し、確認しましたところ・・・フロント・ホイールに装着されている スピード・メーター・ギアのプレートの爪が折れていました(下左)。
このプレートの爪は結構よく折れるようで、各方面にあたってみたところ、リペア用のパーツを作ってもらうこととなり、それまでの間、「絶版旧車の世界」のmatthew_eyreさん(いつもお世話になってます)から予備のメーター・ギアを借用させていただくこととなりました・・・というわけで、作業開始です。


まずはフロント・ブレーキ・キャリパーを取り外します・・・別に着いたままでも作業は可能ですが、フロント・ホイールの脱着の際にかなりリフト・アップしなければならないこと、キャリパー・ピストンを押し戻す際に作業がやりづらいこと等から、外した方が賢明です・・・まぁどちらにしても大した作業ではありません。 外したキャリパーは、ホースに変な力が加わらないよう吊り下げます・・・今回は「針金ハンガー」を曲げて、ロア・トリプル・クランプの穴に引っかけました(上中)。
フロント・ホイールを外しますので、その周辺のうち、取り外せるものは始めに取り外しておくのが鉄則です・・・まず、メーター・ケーブルを外しますが、メーター側は関係ありませんので、ギアに着いている側だけ取り外します(上右)。


次に、アクスル・シャフトのストッパーを取り外します(上左)・・・これを外さないと、アクスル・シャフトが抜けません(ついでに、組み忘れると走行中に「シャフトが抜ける=ホイールが外れる」怖れがあり、大変危険ですので忘れないように・・・)。
・・・で、アクスル・シャフトのナットを外します(上中)・・・あとはアクスル・シャフトを抜けば、フロント・ホイールを外すことができますが・・・エンジンの下にジャッキを噛ましてリフト・アップさせること(上右)を忘れずに(笑)。
リフト・アップする際は、完全にフロントを浮かせる必要はありません、タイヤの接地圧が低くなった程度で十分です・・・目安としては、ハンドルを左右に切った際に、普通よりも「軽く」なった程度でしょうか。

これらの準備が完了したら、アクスル・シャフトを抜きます・・・が、かなり固いので、ゴム・ハンマー等で打ち抜きます(下左)。
本来、ジャッキも「しっかりした」ものであれば、かなりの力を加えることができますが、私の持っているのは「車用」のちゃちい奴(いわゆる「パンタグラフ・ジャッキ」というやつです)ですので(笑)、車体が振れないように「どきどき(笑)」しながら少しずつ抜いていきます。
シャフトを抜くと、ホイール左側にはまっている「カラー」及び右側の「スピード・メーター・ギア」が取り外せます。


さてさて、取り外したギアを確認すると・・・写真上中の左がmatthew_eyreさんにお借りしたもの、右が爪が折れた私のですが・・・モノは一見「全く同じ」ように見えますが、よくよく見ると表記されている「ギア比」が違ってます。
matthew_eyreさんにお借りしたギアは「25/9」と刻印されてますが、私のは「20/11」となってます・・・どうしたものか・・・?

・・・と、考えるまでもありません(笑)、異なるのは「ギア比」のみですので必要な部分、つまり「爪」だけお借りすればいいわけですね。
メーター・ギアをばらすとこんな感じになります(上右)・・・ちなみに「爪」は、本体にCクリップで留まっているだけですので、簡単に分解できます。
ギア本体のグリスが切れると、爪の回転がスムーズにいかなくなり、爪が折れやすくなりますので十分なグリスアップが必要です(下左)・・・なお、ギア本体には、グリス・ニップルが付いており、ここからグリス・アップできます・・・私はグリス・ガンを持っていますが、一度も使ったことがありません(笑)。

ついで・・・と言っちゃ何ですが(笑)、せっかくフロント周りがすっきりしてますので、普段なかなか手の届かない「汚れ」を落としておきましょう(下中)。


メーター・ギアを組み終わったら、取り付けに入ります(上右)・・・シャフトは右から左に入りますので、ギアの位置合わせはそれほど難しくありません。
ただし、一番最初の写真を見ていただくと、上部に2つのポッチがありますが、ここに爪がはまるように注意が必要です(つまり、爪がここにはまって、ホイールと「共回り」することによって、スピード・メーターを動かします)。 また、ギア側には薄いワッシャーがありますが、これは必ずギアとフォークの間に入るようにします・・・これを間違えると、爪が外れてメーターが動かなくなります(経験済み)。


ギア側のセットさえ間違えなければ、あとは終わったも同然です(笑)・・・アクスル・シャフトを打ち込みつつ(上左)、ギアの反対側(左側)にカラーを入れて(上中)、アクスル・シャフトのナットを締め込み、忘れないように「ストッパー」を入れたら(上左)、メインの作業は終了です。



最後に、メーター・ケーブルを繋ぎ、ブレーキ・キャリパーを取り付けますが(上左)・・・キャリパー取り付けの際には「作業性向上」のため、キャリパー・ピストンを押し戻し、間隔を広くしてから取り付けます。
これで作業終了!・・・といきたいところですが、このまま「発進」すると、最初のブレーキングで後悔することになります(笑)・・・当然、広げたパッドはディスク面に当たるまで、全く動作しませんので、パッドがディスク面に当たるまで、数回ブレーキ・レバーを操作します(上右)・・・これで全ての作業が終了となります。

メーター・ギア本体が借り物ということで、部品入手後には再度「同じ作業」が必要となりますが、実質作業時間は約1時間・・・まぁ「ちょうどいい」暇潰しといったところでしょうか(笑)。

後日談: 部品はお借りしてるし、リペア品は作ってもらえるしで、とりあえず問題はないんですが・・・折れた爪の「再生」を考えようと思い、我が家の隣に住んでいる「板金屋勤務」の方に相談してみました・・・
すると「厚み(約1mm)は問題ないが、母材の幅(約5mm)が狭いので、溶接は結構難しい」とのこと・・・とりあえず、職場の「バイク好き」に聞いてみると仰っていただけましたが・・・こちらの「再生」は、「腕のいい溶接工」がいないと結構難しそうです・・・






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